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野球好き大学院修了生の頭の中

木村”王位”が勇気をくれた。百折不撓の精神

ほぼ野球アカウントですが、今日は将棋ネタです。心揺さぶられる出来事があったんです。タイトルにもある通り、将棋のプロ棋士である木村王位が今回のテーマです。

 

|目次|

 

 

1.木村王位とは

このたび王位というタイトルを奪取した木村一基先生は、現在46歳というベテランでありながら竜王戦1組・順位戦A級というトップ棋士のひとりとして大活躍中の棋士です。

将棋のスタイルは、相手方の攻撃を受け潰す守りと粘りの将棋で有名です。異名として「千駄ヶ谷の受け師」とも呼ばれているくらい、その受けはプロ棋士の脅威となっています。解説者としてもトークが面白く、大変人気な棋士です。

 

2.「百折不撓」の棋士人生

まず、プロデビューは23歳のときで、遅咲きの棋士です。というのも、順調に進んでいた奨励会での昇段が途中で止まり、三段から四段への昇段に6年半という長い歳月を要したためでした(四段からプロ)。

プロ入り後は勝率が非常に高く、将棋大賞でも各部門の獲得を重ねるなど勝ち進みます。その活躍は、通算対局数の多い棋士で勝率7割越えは羽生九段と木村王位のみ、という状況がしばらく続くほどでした(※羽生九段は2000局を超えた現在もなお勝率7割超です)。しかし、これだけの活躍でありながらタイトル獲得とは長らく無縁でした。タイトル挑戦にも何度も出ているのですが、6連続で獲得に失敗しました。そのタイトル戦は次の通りです。(対戦相手は敬称略)

05年度 竜王 0勝4敗(vs渡辺明

08年度 王座 0勝3敗(vs羽生善治

09年度 棋聖 2勝3敗(vs羽生善治、王手をかけながら逆転負け)

09年度 王位 3勝4敗(vs深浦康市、3連勝4連敗)

14年度 王位 2勝4敗1持将棋(vs羽生善治

16年度 王位 3勝4敗(vs羽生善治、王手をかけながらの逆転負け)

このように何度も(主に羽生九段に)跳ね返され続け、年齢的にもタイトル挑戦は厳しいのでは、という時期にさしかかっていました。しかし、今期の王位戦挑戦者決定リーグにおいて、今まで何度も壁となってきた羽生九段を倒して挑戦者の座を勝ち取ったのです。既に46歳。タイトル挑戦はもしかしたら最後になるのでは、という年齢です。また、これで「タイトル獲得なしの挑戦」の数が最多の7回となりました。

今回の相手は豊島将之名人。現在の将棋界で最強の渡辺三冠に並ぶ棋士と言っても過言ではないでしょう。しかも豊島名人とは竜王戦挑戦者決定三番勝負でも戦うことになり、「十番勝負」が実現しました。その中、王位戦では先に豊島名人に王手をかけられるも、なんとか五分に戻し最終局までもつれ込みました。その番勝負中には300手近い熱戦もあるなど、熾烈な戦いでした。

そして、本日、第7局にて豊島名人は投了、木村「王位」が誕生しました。三度目の正直ならぬ七度目の正直で、最年長初タイトル獲得の記録も8歳以上更新するという悲願のタイトル獲得となりました。

 

木村王位の座右の銘、「百折不撓」。幾度失敗しても志をまげないこと。今の自分に勇気を与えてくれた、まさに百折不撓を体現した木村王位のタイトル獲得。本当に感動しました。

諦めず食らいついてやる。僕も改めて自分に誓い、また明日から頑張れる気がします。